ドバイの不動産市場は5月、投資家の信頼感が高まり、過去最高の販売件数と取引額を記録した。不動産のトークン化に向けた準備が整いつつあるようだ。
不動産プラットフォームであるプロパティ・ファインダーがコインテレグラフに共有したプレスリリースによると、ドバイの不動産市場は5月に総額668億ディルハム(約182億ドル)、取引件数1万8700件となった。これは前年比で取引額が44%増加、販売件数も6%増加したことを示している。
この成長は、一次市場と二次市場の両方での活動拡大が寄与した。一次市場の販売額は2024年5月比で314%増加し、二次市場の販売額も21%増加した。
このパフォーマンスは、不動産トークン化への加速的な取り組みが進む中で達成された。不動産トークン化は、より多くの投資家に市場へのアクセスを開放し、不動産所有のダイナミクスを変えるとみられている。
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ドバイの不動産市場、トークン化への準備整う
リアルワールドアセット(RWA)のトークン化プラットフォームTokinvestの共同創設者兼CEOであるスコット・シール氏は、ドバイの不動産市場の過去最高のパフォーマンスは、同市が不動産分野のイノベーション、特にトークン化の準備が整っていることを示していると語った。
「今回の数字は、ドバイが世界でもっとも活発で魅力的な不動産市場の一つになりつつあるということを改めて示した」とシール氏はコインテレグラフに語った。「1か月間で600億ディルハム規模の取引があるというのは、市場が流動的でダイナミックであり、イノベーションに対応できる準備があるという強いシグナルだ。」
同氏は、不動産トークン化はもはや未来の概念ではなく、すでに実際に進んでいる分野だと付け加えた。さらに、この取引額は、不動産をより小口化・手頃な単位に分割して地元および海外の投資家需要に応えるための格好の土台になると述べた。
「トークン化は市場の成長に追随するだけでなく、むしろ成長を加速させるだろう」とシール氏は語った。「次の記録的な取引にトークン化が伴うだけでなく、トークン化がその成長を後押しするだろう。」
規制当局もトークン化資産を後押し
5月のドバイ不動産市場の好調は、物件の売買を近代化するための規制・業界の動きとも重なった。
5月1日、ドバイのマルチバンクグループ、MAG(不動産大手)、ブロックチェーンプロバイダーMavrykが30億ドル規模のRWA契約を締結。MAGの高級不動産プロジェクトを、規制されたRWAマーケットプレイスを通じてブロックチェーン上に乗せる計画だ。
5月19日には、ドバイの暗号資産規制当局VARA(Virtual Asset Regulatory Authority)がガイドラインを更新し、リアルワールドアセット(RWA)のトークン化に関する規定を盛り込んだ。弁護士のイリーナ・ヒーバー氏はコインテレグラフに対し、この規制で発行体や取引所が不動産トークンを発行・取引するための明確な道筋が示されたと語った。
5月25日には、ドバイ土地局(DLD)、アラブ首長国連邦中央銀行、ドバイ・フューチャー・ファウンデーションが中東・北アフリカ地域での不動産トークン化プロジェクトを開始。投資家がドバイの「即入居可能な物件」のトークン化された持ち分を購入できるプラットフォームを立ち上げた。
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